2019年03月12日

Vol.69 「ぶらんこ乗り」

いしいしんじ 著
新潮文庫

こどもはみんな
ぶらんこが
好きですね

大人になると
酔ってしまって
長くは乗れない

あんなに高く高く
漕ぐことはできない

奇想天外な夢も
見ることは少なくなって

作り話も
つまらないものになりがちです

「わたしたちは
ずっと手をにぎっていることは
できませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんは
からだをしならせながらいった。
「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」と手をにぎり、またはなれながら、
「おたがいにいのちがけで
手をつなげるのは、ほかでもない、
すてきなことだとおもうんだよ」
(本文より)

いしいしんじさんのこの本にでてくる
弟の作ったお話は
どれも楽しくて
でももの悲しくて
なんだか心に残る
不思議なものばかり

大人が読むと
深い深い物語
子どもが聞いても
楽しいおはなし

宮沢賢治や
ジョン・アーヴィングを思わせる
すごいものを感じます

お子さんと一緒に
読むのもおすすめです



posted by ちるにー at 12:00| Comment(0) | Interlude | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Vol.68 「黒猫ジェニーの誕生日」

エスター・アベリル 作・絵
羽鳥葉子 訳
パルコ出版

ミーナは来月
7回目のお誕生日をむかえます

お誕生日って
自分が小さい頃は
どう感じていたかしら

みんなに笑顔で「おめでとう」って
言ってもらえて
プレゼントをもらえたり
ケーキが食べられたり
ご馳走がでたり
とにかく『主役気分』が味わえる日
1年に一度の特別な日

恥ずかしがり屋の小さな黒ねこ
ジェニー・リンスキーは
今日がお誕生日
兄さんたちや近所の猫たちが
みんなで消防車に乗って
公園へピクニックに向かいます
サイレンを聞きつけて
ほかの猫たちも集まります

赤いマフラーがとてもよく似合う
ジェニーは
素敵なプレゼントをもらって
みんなに歌を歌ってもらって
ごちそうを食べて
それからいちばん好きなことをやります

楽しい楽しい一日が終わって
夜ベッドに入る前に
ジェニーはそっとお祈りをしました

「世界中のねこが、お誕生日にすてきなお祝いを
してもらえますように」

きっと一番うれしいことは
みんなに大切にされていると
感じること

ジェニー・リンスキー
お誕生日おめでとう!

世界中の子どもたちが
お誕生日にすてきなお祝いを
してもらえますように


posted by ちるにー at 10:00| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月17日

Vol.65 「ちびうさ まいご!」

作 ハリー・ホース
訳 千葉茂樹 
光村教育図書

きょうは
ちびうさのおたんじょうび

大家族のちびうさです

たくさんのプレゼント
それにきょうは
ずっと行きたかった
ラビットワールドに行くのです
ママうさはピクニックの準備
家族揃ってでかけます

ラビットワールドは
広くていろんな乗り物があって
たのしい!
見開きのページをじっくり眺めると
細かいところが凝っていて
楽しいです
にんじんボートとか
スフィンクスがうさぎだったり
畑があったり(レストランなのかな)

でもちびうさはまだ乗れるものが
あんまりないので
つまらなくなってしまいました

そうこうしているうちに
ママとはぐれてしまいます

迷子って誰もが必ず
なったことがあるのかな

わんわん泣いている子もいれば
ケロッとしている子いて
(ムスメは後者・・・探し回って
やっと見つけたらひとりで
自分の歯ブラシを選んでいたことも)

ワタシはスーパーで
不安そうに泣いている子を
見かけると
つい話しかけてしまいます

ちびうさ一家は夕方からピクニック
大きなケーキもあります
(どうやってもってきたんだろう?)

おたんじょうびは
大きくなった気もするし
まだまだもっと大きくなろう!と
決心する日でもあるのかもしれません

この本を読んで
ムスメに
「またディズニーランドに行きたい!」とせがまれる羽目に・・・

posted by ちるにー at 10:00| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月11日

Vol.67 「セレスティーヌの おいたち」

くまのアーネストおじさんシリーズ
さく ガブリエル・バンサン 
やく もり ひさし
BL出版


くまのアーネストおじさんのシリーズは
どれもすべて愛らしく
人生の悲哀と
愛情に満ち溢れていて
素敵な感動を得られる絵本です

この本はセレスティーヌがついに
アーネストに
『自分はどこからきたのか?』
という聞きたくても聞けずにいた
(アーネストが聞かれるのを恐れていた)
質問をする、というお話です

胸のうちに想いを秘めた
セレスティーヌの
物憂げな表情が
なんともいえずいとおしい

真実を話してくれた
アーネストに対して
セレスティーヌはちゃんと受け止め
理解を示します

(ただ
おんなじ話をくりかえしくりかえし
させられる羽目にはなりますが)

セレスティーヌはとてもさびしい生い立ちですが
アーネストに出会い
大切にいつくしみ育てられてきたことを
確認することができて
悲しみを乗り越え
二人はよりいっそう
寄り添うことになるのです

二人はとてもしあわせな
気持ちになります

育児記録を
もっと熱心につけておけば
よかったなと
今になって思うことがあります

膨大な数の写真がありますが
やはり自分の言葉で
綴っておくことも
必要だったかもしれない

成長したミーナは
このページを
どんなふうに
読むことになるのでしょう

『今』伝えたい思いと
あとで知っていて欲しい思いと
複雑なママの心境を
どうやって伝えたらいいのか
苦悩する毎日です

posted by ちるにー at 13:28| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Vol.66 「ちいさい おおきな 女の子」

ウーリー・オルレブ 文
ジャッキー・グライヒ 絵
もたい なつう 訳
講談社

こどもって
いつでもおとなを
見返してやりたいと
思っているんだろうな

そう思わせてくれた
絵本です

幼稚園でも小さいほうの
ダニエラは
いつだって大きくなりたいと
思っていました

ある晩目が覚めると
ベッドからはみだすくらい
太って大きな女の子になっていました
見上げるほど大きかったはずの
おとうさんとおかあさんは
まだ眠っていましたが
ふたりがあんまりちいさくなっていて
ダニエラはふきだしてしまいます

お父さんとお母さんを起こして
世話を焼くダニエラ
その台詞が
まさにいつもダニエラが
お母さんに言われているであろう
そのままなので
笑ってしまいました

人形遊びをしているミーナの
独り言のような話をこっそり聞いていると
ワタシが言ったことがあるような
ことばがしょっちゅう登場します
思わず苦笑

だけど
からだがおおきくなっても
ダニエラはやっぱり小さい女の子

おとうさんとおかあさんが
会社に行ってしまったあと
たった一人で家にいると
だんだん不安になってきます

ひとりのお留守番の不安さが
「しーん」という言葉に
凝縮されています

もうひとりでお留守番できるように
なったミーナですが
幼いうちに水害・地震と
普通じゃない経験をしてしまった
彼女にとっては
まだまだ不安がいっぱいのようです

早く帰ってやらなくちゃ。

posted by ちるにー at 12:34| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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